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すまっぽん!新規作成

高齢者にもやさしい情報発信ってなんだろう

高齢者にもやさしい情報発信と聞くと、どのような工夫を思い浮かべるでしょうか。

文字を大きくする。
難しい言葉を減らす。
ボタンを見やすくする。

どれも大切な工夫です。

ただ、業務設計や運用改善のご相談を受けるなかで感じるのは、見た目を整えるだけでは解決しないことも多い、ということです。

本当に必要なのは、情報を受け取る人が迷わず目的の場所まで進めるように、情報の流れを整理することではないでしょうか。

情報が多いほど、伝わるとは限らない

たとえば、地域の防災情報をスマートフォンで確認する場面を考えてみます。

紙のお知らせにQRコードが掲載されていて、スマートフォンで読み込むと、自治体や地域団体のホームページが開きます。

ここまでは問題なく進めたとしても、開いた先にたくさんのメニューや新着情報が並んでいると、次にどこを押せばよいのか分からなくなることがあります。

避難所を探したいだけなのに

画面には、次のような情報が並んでいることがあります。

  • お知らせ
  • イベント情報
  • 組織案内
  • 過去の記事
  • 各種申請

情報そのものは掲載されています。しかし、必要な情報へたどり着きやすい状態とは限りません。

情報発信では、「情報があること」と「情報が届くこと」を分けて考える必要があります。

高齢者に操作を覚えてもらう前に考えたいこと

スマートフォンの操作に慣れていない人がいると、つい「使い方を説明しよう」と考えがちです。

もちろん、操作方法を伝えることも必要です。

ただし、操作する人の努力だけに頼る運用は、長く続きにくくなります。

  • 毎回説明しなければ使えない
  • 担当者によって案内方法が違う
  • 画面が変わるたびに説明を作り直す
  • 一度説明を受けても、時間が経つと操作を忘れてしまう

こうした状態では、情報を発信する側にも、受け取る側にも負担がかかります。

私どもは、このような場面を単なるスマートフォン操作の問題ではなく、情報の入口や並べ方の問題として考えます。

情報を整理するときに考えたい3つのこと

1.誰が使うのか

高齢者、地域住民、観光客、イベント参加者など、利用する人を具体的に考えます。

2.どのような場面で使うのか

自宅でゆっくり確認するのか、外出先で急いで確認するのかによって、必要な情報の見せ方は変わります。

3.最初に必要な情報は何か

すべての情報を一度に見せるのではなく、最初に選ぶべき入口を絞ります。

この3つを整理すると、画面に載せる情報も自然に絞られてきます。

迷わない入口をつくる

たとえば、地域の情報を届ける画面に、次のような入口だけが並んでいたらどうでしょうか。

  • 避難所を確認する
  • 防災情報を見る
  • 地域の行事を確認する
  • 問い合わせ先を見る

利用する人は、自分の目的に近い項目を選ぶだけです。

これは機能を増やしたのではありません。情報を目的別に整理しただけです。

高齢者にもやさしい情報発信では、この「選びやすさ」が大切です。

見やすさの前に、迷わない設計を考える
  • 選択肢を増やしすぎない
  • 同じ意味の言葉を統一する
  • 目的ごとに入口を分ける
  • 重要な情報を画面の上に置く
  • 問い合わせ方法を分かりやすくする
  • 一つ前の画面に戻りやすくする

文字の大きさや色も重要です。しかし、その前に必要なのは、利用する人が次に何をすればよいのか分かる状態を作ることです。

紙とデジタルは、どちらかを選ぶものではない

地域の情報発信では、紙のお知らせが今も重要な役割を持っています。

そのため、紙をなくして、すべてデジタルに移行すればよいという話ではありません。

紙には、一覧で見られることや、手元に残せることなどの良さがあります。

一方、デジタルには、内容を更新しやすく、最新の情報を届けやすいという良さがあります。

大切なのは、それぞれの役割を整理することです。

紙を入口にして、デジタルで補う

たとえば、紙のお知らせには、日程や場所などの概要とQRコードを掲載します。

詳しい内容や変更情報、地図、問い合わせ先は、QRコードを読み込んだ先で確認できるようにします。

紙を見慣れている人への配慮を残しながら、更新が必要な情報はデジタルで補う方法です。

紙とデジタルのどちらか一方に統一するのではなく、利用する人や情報の内容に合わせて役割を分けることで、発信する側の負担も減らせます。

QRコードを載せるだけでは、情報設計とはいえない

紙のお知らせにQRコードを載せる事例は増えています。

しかし、QRコードを読み込んだ先が、パソコン向けの複雑なホームページだった場合、利用する人はそこで迷ってしまいます。

QRコードは、目的の情報へ移動するための入口です。

入口を作るだけでなく、その先に何を表示するのかまで考える必要があります。

  • QRコードを読み込んだ後、最初に何が表示されるか
  • 目的の情報まで何回押す必要があるか
  • ボタンの言葉だけで内容が分かるか
  • 古い情報が残ったままになっていないか
  • 問い合わせ先がすぐに見つかるか

情報発信の使いやすさは、QRコードの有無ではなく、読み込んだ後の流れで決まります。

すまっぽん!が目指していること

すまっぽん!は、スマートフォンでよく使う情報や機能への入口を、一つの画面に整理するための仕組みです。

多くの情報を掲載することよりも、利用する人が必要な情報を選びやすい状態を作ることを大切にしています。

地域の防災情報、観光案内、イベント情報、施設案内など、情報を届ける場面はさまざまです。

しかし、どの場面でも共通するのは、利用する人が迷わないように入口を整理する必要があるということです。

すまっぽん!は、スマートフォンの操作を複雑にするのではなく、必要な情報へ進むための手順を少なくすることから生まれています。

詳しくは、 スマートフォン向けの情報の入口を作る「すまっぽん!」 をご覧ください。

高齢者向けの工夫は、ほかの人にも役立つ

高齢者にもやさしい情報発信を考えるとき、高齢者だけを特別に扱う必要はありません。

選択肢が整理され、必要な情報を見つけやすい画面は、ほかの利用者にとっても分かりやすいものです。

  • 子ども連れで、ゆっくり画面を操作できない人
  • 急いで情報を確認している人
  • その地域を初めて訪れた人
  • 小さなスマートフォンを使っている人
  • 日本語に慣れていない人

特定の人が迷わないように情報を整理すると、結果として多くの人にとって使いやすい情報発信になります。

やさしさは、情報の量ではなく設計に表れる

 

高齢者にもやさしい情報発信とは、単に文字を大きくすることではありません。

利用する人がどこで迷うのかを考え、必要な情報へ進みやすいように整理することです。

情報発信を単なる画面づくりではなく、「誰に、何を、どの順番で届けるのか」という業務設計の一部として考えています。

やさしい情報発信は、特定の人だけに向けた特別な対応ではありません。

誰にとっても迷いにくい運用を作ること。その積み重ねが、結果として多くの人に情報を届けやすい仕組みにつながります。

情報の届け方に正解は一つではありません。地域や利用する人によって、必要な入口も変わります。

まずは、情報を受け取る人が「次に何をすればよいか」を迷わない状態になっているか、見直してみることが大切です。

すまっぽん!を使って、スマートフォン向けの情報の入口を作ることができます。

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掲載する情報やボタンの並べ方は、利用する人や活用する場面によって異なります。まずは、誰に何を届けたいのかを整理することから始めてみてください。

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